国内市場縮小による海外進出も多く見られる。一方で、EVなどの新たな市場も
石油、ガス、プラスチック、フィルム、繊維、電子材料、ガラス、セメント、紙・パルプ、生活用品など、日常生活に直結する多くの分野を網羅する化学業界。フィルム分野はデジタルカメラの普及によって写真用フィルムが不要となったため、太陽電池用部材や電気自動車(EV)用電池のセパレータなど、新たな用途・市場を模索している。ガラス分野では、自動車や住宅用ガラスの国内需要減少のため、海外への進出が加速しています。生活用品分野のうち化粧品やスキンケア商品は、中国をはじめとした訪日外国人の爆買いに支えられて近年売り上げを伸ばしてきましたが、その動きは一段落。他の生活用品と同様に、市場拡大のため海外へ進出しています。
紙・パルプ分野は、デジタル化、書籍や新聞の発行数の減少などで市場環境が悪化しています。 石油分野では、自動車の台数減少やエコカー普及などでガソリン消費量の減少が進んでいます。また、かつてはエチレンなどを原料に、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの生産で隆盛を誇った石油化学も、現在はエチレンの生産拠点を統廃合したり、他社と共同で稼働したりするなどして生産能力を縮小しています。その代わり、炭素繊維やヘルスケア関連の新素材、EV用電池の部材生産など、新たなニーズも生まれ、今後大きな成長が期待される分野へのシフトも見られます。
研究職に人材ニーズ。企画立案経験ある人材が求められる
どこの企業も研究職が足りていない状況で採用意欲が高く、市場価値が非常に高い状況です。理系を学ぶ学生自体が少ないことも影響しています。化粧品・スキンケア分野では、栄養素材がトレンド。まだまだ研究開発に未開拓の分野が多く、今後も成長が期待されるため、常に人材を求めている状態です。また、マーケティング、商品企画にも人材需要があります。
実績として求められるのは、新規顧客獲得に向けたマーケティングプランの立案経験やその効果検証の経験、部門マネジメントの経験などで、また、自身で立案した計画が実用化(商品化)された経験があるか、といったことも求められます。
化学業界(化粧品含む)の案件例
レイノスのスカウトは、企業の社長からの直々の依頼に基づくものです。
したがって原則、移籍交渉はクライアントである社長が直接行います。