ドライバー不足続く。倉庫業に光
ネット通販の好調などによって倉庫・物流業界の果たす役割はますます高まり、慢性的な人材不足が続いています。特にドライバーの採用難は顕著です。若い世代にはワークライフバランス重視でドライバーを敬遠する傾向もあり、ドライバーの人員不足と高齢化が進行しています。そのため、配車管理の事務方がドライバーのシフトを埋めて急場をしのぐ例も少なくありません。どの会社も協力業者を確保して自社のドライバー不足を補う策を講じていますが、傭車も難しい状況。仕事はあるものの受けられないとの声が聞かれます。
一方で、長く荷主の物流コスト削減圧力に悩まされてきましたが、宅配便の再配達問題などに端を発して、業界の労働環境見直しの機運が起こっています。賃金引き上げなど待遇改善の原資となる配送料についても、ヤマト運輸が値上げに踏み切ったことで風向きが変わり、荷主との値段交渉が可能な状況になっています。昨今は運送だけではなく、倉庫業を強化する物流会社が見られ、倉庫のセンター長を求める声があるなど変化が見られます。また、大手の資本提携や経営統合、中小の後継者不在によるM&Aなど再編が進んでいます。
現場を束ねるタフなマネジメント力を求む
物流では、営業所長を求めています。運行管理、数値管理、労務管理など、営業所のマネジメントを行いつつ、自社の物流能力を把握した上で顧客に対して適切な物流提案を行える営業力を持つ人材をイメージ。営業所のマネジメント経験と新規の案件受注経験、荷主との交渉、協力会社との交渉スキルなどが必要です。また、ドライバーの採用、提案営業、共同配送の経験があるとベター。人間性では、協力会社のドライバー指導など、取引先との信頼関係を構築できる力、個性が強いドライバーをまとめるコミュニケーション力が問われます。
一方、直近でニーズがある倉庫のセンター長は、配車管理、数値管理、倉庫作業員の採用と教育を含めた労務管理、オペレーションの構築・最適化、物流営業のスキルが肝要です。また双方を通じ、マネージャーとして業界に夢や野心があり、自身が関わることで会社を大きくしたいという意気込みを見ています。
倉庫・運輸業界の案件例
レイノスのスカウトは、企業の社長からの直々の依頼に基づくものです。
したがって原則、移籍交渉はクライアントである社長が直接行います。